米雇用統計で振幅、一方向の動きにならず=NY為替概況

本日のNY為替市場では、注目の6月米雇用統計が発表されました。非農業部門雇用者数(NFP)は前月比+20.6万人となり、市場予想の+19万人を上回る結果となりました。一瞬ドル買いが進みましたが、5月の数字が大きく下方修正されたことや失業率の予想外の悪化により、すぐにドル売りに転じました。ドル円は一時160円35銭前後まで下落し、その後、ドル買い円売りとなって161円32銭前後まで上昇しましたが、東京朝の高値には届かず160円台に戻るなど、一方向の動きにはなりませんでした。午後には週末を前に様子見ムードが広がり、落ち着いた動きとなりました。

ユーロドルの動き

ユーロドルは雇用統計発表前後で振幅しましたが、安値が1.0804、高値が1.0843となり、1.08台前半での推移が続きました。ドル円の動きに連動して不安定な動きが見られ、一時174円50銭前後を記録しました。

ポンドの動き

ポンドは木曜日の選挙後の上昇基調が続きました。東京朝の1.2750台から1.2790前後に上昇し、米雇用統計発表後には1.2760台から1.2810台への振幅を経て、ポンド高が継続しNY午後には1.2817と金曜日の高値を更新しました。ポンド円はドル円の上昇により一時206円44銭を記録しましたが、その後はドル円の下げにより高値から調整が入りました。英国総選挙結果は予想通りであったため、イベントクリアによる安心感からポンド買いが見られました。