
先週末の米雇用統計後は荒っぽい上下動を見せたものの、発表前の水準に戻すなど、方向性のはっきりしない動きとなりました。今週も次の流れを探る展開が続きそうです。
米消費者物価指数への注目
市場の注目は7月11日木曜日に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)です。弱めの結果が出た場合、9月の利下げ開始見通しがほぼ確定し、年内に2回の利下げを見込む動きが広がり、ドル売りとなる可能性が高いです。そのため、上値追いには慎重な姿勢が見られます。しかし、基本的な流れは上方向で、160円台後半から161円台前半を中心に方向性を探る展開が続く可能性があります。
ユーロの動向
ユーロはフランスの情勢が波乱要素となっており、やや不安定な動きです。極右が議席を伸ばせなかったものの、極左が中心の左派連合が第1党となり、現政権への批判姿勢が強いため、当面の不安定さが続くと見られます。ただし、積極的に売りに回る勢いはなく、こちらも基本的には方向性を探る展開が続くでしょう。
クロス円の動向
クロス円は堅調な動きを続けていますが、ドル円の調整が入る可能性があるため、ここからの上値追いには慎重な姿勢が必要です。