
ロンドン市場では円売りが優勢となっています。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、特に仏CAC指数は全面高となっています。欧州債の下落も一服し、フランスの政治リスクが一巡した感もあります。
明日発表される米消費者物価指数(CPI)の市場予想は前年比+3.1%で、前回の+3.3%から伸びが鈍化すると見込まれています。これにより、インフレ状況の進展が利下げ期待につながる可能性も指摘されています。
ドル円の動き
ドル円は161円台での取引が続いており、ロンドン序盤には161.61近辺まで高値を伸ばしました。その後も高止まりしています。東京早朝の161.26近辺を安値に、その後は売買が交錯しながらも買いが優勢となっています。日経平均が連日の最高値を更新し、欧州株や米株先物・時間外取引も堅調に推移しているため、リスク選好的な円売り圧力が支えています。
ユーロドルとユーロ円の動き
ユーロドルは1.08台前半での取引が続き、目立った方向性はなく1.0811-1.0825のレンジで揉み合っています。ユーロ円はドル円とともに買われ、ロンドン序盤には174.90近辺まで上昇し、175円台を視野に入れる動きを見せました。その後も174円台後半で高止まりしています。対ポンドではユーロ売りが優勢です。
ポンドドルとポンド円の動き
ポンドドルは1.28台前半で取引され、1.27台後半での揉み合いを経て、ロンドン時間に米債利回りの低下とともに買われ、高値を1.2812近辺に更新しました。ポンド円は東京早朝の206.16近辺を安値に206円台半ばへと上昇し、ロンドン時間には一段と買われて高値を206.99近辺まで伸ばしました。ユーロポンドは0.8450台の揉み合いを下抜け、安値を0.8445近辺に広げています。
クロス円の動き
クロス円も総じて堅調で、ユーロ円は174.90近辺まで買われ175円の大台に迫っています。ポンド円は206円台半ばでの揉み合いを経て、高値を206.99近辺まで更新しました。豪ドル円はNZドル売りの影響もありやや上値を抑えられていますが、108円台後半で揉み合っています。