株高好感したリスク選好の円売りにドル円は堅調=東京為替概況【2024年7月16日】

ドル円の動向

昨日の米株式市場では、ダウ平均が4日続伸するなど堅調な動きを見せました。これを受け、ドル円は週明け158円00銭前後を中心に推移し、株高を背景にリスク選好の円売りが強まりました。午前中には158円70銭前後まで上昇し、午後には高値圏で揉み合いながらも158円79銭を付けました。

昨日の海外市場では、パウエル議長がエコノミッククラブでのインタビューで物価の伸び鈍化と雇用の調整に言及し、利下げの可能性を示唆する形でドル売りが見られました。しかし、安値からすぐに切り返し、発言前の水準に戻るなど、下値がしっかりしていることがドル円の上昇に寄与しました。ただし、介入警戒感もあるため、上値でのドル買いには慎重な姿勢が見られ、午後は高値圏での揉み合いが続きました。

ユーロドルの動向

ユーロドルは1.08台後半で推移しており、レンジは朝から12ポイントにとどまっています。

クロス円の動向

ユーロ円はドル円の堅調な動きを受け、朝の172円10銭台から172円90銭台まで上昇しました。ポンド円も204円80銭台から205円79銭まで上昇するなど、クロス円は軒並み上昇しました。ドル円と同様に午後には高値更新が見られましたが、値幅は抑えられる展開となりました。