2023年8月7日、日経新聞から「実質賃金6月プラス転換」という明るいニュースが発表されました。2年3ヶ月ぶりのプラス転換ということで、「ついに景気回復か！？」と期待を抱く方も多いのではないでしょうか？
しかし、喜んでばかりはいられません。今回の実質賃金増加は、一時的な要因による可能性も高く、この先もプラス基調が続くという保証はどこにもないのです。
ましてや、世界的なインフレの波は日本にも押し寄せており、私たちの生活は予断を許さない状況と言えるでしょう。
このような状況下では、一時的な経済指標に一喜一憂するのではなく、“真の豊かさ” を手に入れるために、 インフレに負けない、より確実性の高い資産形成 がこれまで以上に重要となってきます。
今回は、実質賃金に関するニュースを深掘りしつつ、 インフレ社会を生き抜くための資産形成術について、具体例を交えながら解説していきます。
なぜ今、「実質賃金」に注目が集まっているのか？
ニュースでも頻繁に取り上げられている「実質賃金」ですが、改めて「実質賃金とは何か」「なぜ重要なのか」について解説していきます。
実質賃金とは、物価の変動を考慮した給料の購買力を示す指標です。
例えば、あなたの給料が昨年と比べて5%アップしたとします。一見すると給料が増えて生活が楽になったように感じますが、もし同じ期間に物価が10%上昇していたとするとどうでしょうか？
実際には、手元にあるお金は増えているにも関わらず、買える商品やサービスの量は減ってしまいます。つまり、生活は苦しくなってしまうのです。
今回の実質賃金のプラス転換は、主にエネルギー価格の低下による物価上昇の鈍化が要因とされています。
しかし、企業の賃上げ意欲が著しく高まっているわけではなく、物価上昇率が再び上昇に転じる可能性も十分に考えられます。
その場合、再び実質賃金はマイナスに転落し、私たちの生活を圧迫することになるでしょう。
だからこそ、私たちは実質賃金の一時的な動향に惑わされることなく、物価上昇の影響を受けにくい、より確実性の高い資産形成を目指していく必要があるのです。
インフレ社会を生き抜く「資産形成」の重要性
日本は長年、デフレ経済が続いてきました。デフレとは、物価が継続的に下落する現象です。モノの値段が下がり続けるため、消費者は「今買わなくても、後で安く買えるだろう」と考え、消費を控えるようになります。
その結果、企業の売上は減少し、賃金も上がりにくくなり、経済全体が縮小していくという悪循環に陥ってしまいます。
一方、インフレとは、物価が継続的に上昇する現象です。モノの値段が上がり続けるため、「今買わないと、後で高くつく」と考え、消費者は積極的に消費を行うようになります。
企業は、需要の高まりを受けて売上を伸ばし、賃上げや設備投資を行い、経済は活性化していきます。
一見すると、インフレは経済にとってプラスに働くように思えます。しかし、行き過ぎたインフレは、私たちの生活を圧迫する可能性があります。
なぜなら、急激な物価上昇によって、給料が上がらない限り、今までと同じ生活水準を維持することが困難になるからです。
特に、預貯金中心の資産運用をしている人は注意が必要です。
預貯金は、元本が保証されているというメリットがある一方、低金利の状況では、インフレによる目減りを防ぐことができません。
例えば、100万円を銀行預金していたとします。金利が0.1%で、インフレ率が2%だった場合、1年後には実質的には約2万円の価値が目減りしてしまう計算になります。
このように、インフレ社会においては、預貯金だけで資産を保有しておくことは大きなリスクとなります。
だからこそ、インフレ率を上回る利回りを目指せる投資など、“お金がおろを増やす仕組み” を構築することが重要となるのです。
インフレに負けないために！ 具体的な資産形成術を紹介
では、具体的にどのような方法で資産形成を行っていけば良いのでしょうか？
今回は、数ある資産形成術の中から、特に効果的な3つの方法を紹介します。
- 年収アップ戦略： 単なる給料アップではなく、**“市場価値”**を高め、インフレに負けない収入源を確立！
- スキルアップ： 需要の高い専門知識やスキルを身につけることで、転職やキャリアアップによる年収アップを目指せます。プログラミング、Webデザイン、データ分析など、成長産業や変化の激しい業界のスキルは、今後も需要が見込まれます。オンライン学習サービスやプログラミングスクールなどを活用して、効率的にスキルを習得しましょう。
- 副業・複業： 本業以外の収入源を作ることで、収入の柱を増やすとともに、スキルアップや新たなキャリア形成にも繋げることができます。Webライター、Webデザイナー、プログラマー、動画編集者、オンライン講師など、自分のスキルや興味に合った副業に挑戦してみましょう。
- 起業・フリーランス： より自由度の高い働き方を選択し、自身の能力やアイデアを活かして収入を得ることが可能になります。ただし、起業・フリーランスは、成功するまでに時間がかかったり、リスクが伴うことも理解しておく必要があります。入念な準備と計画、そして行動力が成功の鍵となります。
- 増配投資戦略： 高配当株やリートで、“配当金による資産増加” を目指す！
- 高配当株投資： 企業の業績に応じて配当金が支払われる株式の中でも、特に配当利回りの高い銘柄に投資をすることで、インフレ率を上回る安定収入を得ることができます。ただし、高配当株は、業績悪化や減配リスクも考慮する必要があります。財務状況や業績推移などを分析し、将来性も見据えた投資判断が重要です。
- リート投資： 不動産投資信託であるリートは、複数の不動産に投資を行い、その賃料収入を分配金として投資家に還元する仕組みです。株式と同様に、証券取引所で売買することができます。リートは、高配当であることが多く、インフレヘッジ効果も期待できます。ただし、リート価格が下落するリスクも存在するため、分散投資などを心掛け、リスク管理を徹底することが重要です。
- 積立投資戦略： 時間を味方につけた**“長期・分散・積立投資”** で、着実に資産を形成！
- インデックスファンド： 日経平均株価やTOPIXなどの市場指数に連動する投資信託であるインデックスファンドは、長期的に安定した収益が期待できます。少額から始めやすく、分散投資も容易に行えるため、初心者にもおすすめの投資方法です。
- つみたてNISA： 投資で得た利益が非課税になる制度であるつみたてNISAを活用することで、より効率的に資産を増やすことができます。年間最大120万円まで、最長20年間、運用益が非課税となるため、長期的な資産形成に最適です。
これらの資産形成術は、いずれも重要ですが、どれか一つを選択するのではなく、 複数の方法を組み合わせる ことで、より効果的に資産形成を進めることが可能となります。
さらに資産を増やす！「FX自動売買」の可能性
ここまで、インフレに負けない資産形成術として、年収アップ、増配投資、積立投資の3つの方法を紹介しました。これらの方法は、いずれも堅実な資産形成方法ですが、より積極的に資産を増やしたいという方もいるでしょう。
そこで、近年注目を集めているのが “FX自動売買” です。
FX自動売買とは、あらかじめ設定したルールに基づいて、コンピューターが自動的に売買を行うシステムです。
FXは、株式投資と比べて、 少額から始められる 、 24時間取引が可能 、 レバレッジをかけられる といった特徴があり、効率的に資産を増やすことができる可能性を秘めています。
特に、FX自動売買は、 感情に左右されずに淡々と売買できる 、 24時間取引機会を逃さない といったメリットがあり、忙しいサラリーマンや投資初心者の方でも、効率的にFXに取り組むことが可能です。
もちろん、FX自動売買は、 リスク も伴います。
システムの選定を誤ったり、相場状況によっては、 損失が発生する可能性もあるため、 十分な知識と理解を持って取り組むことが重要です。
FX自動売買を始めるにあたっては、 信頼できる情報提供者 からの情報収集、 デモトレード によるシステムの検証、 少額 からのスタートなど、リスクヘッジを徹底することが重要です。
FX自動売買は、正しく運用すれば、 あなたの資産形成を強力にサポートしてくれる心強い味方となる可能性を秘めています。
まとめ｜未来を創造する資産形成を
今回は、実質賃金に関するニュースをきっかけに、インフレ社会を生き抜くための資産形成の重要性と具体的な方法について解説しました。
私たちを取り巻く経済環境は、常に変化しています。
だからこそ、時代の変化を敏感に察知し、柔軟に対応していくことが大切です。
そして、大切なことは、 “自分の未来は自分で創造する” という意識を持つことです。
「将来が不安だ」「今の生活を変えたい」と漠然と考えているだけでは、何も変わりません。
まずは、“行動すること” が重要です。
本気で未来を変えたいと願うのなら、今日から行動を起こしましょう。
情報収集、スキルアップ、投資、副業、起業など、できることから始めてみてください。
あなたの行動が、明るい未来を創造する第一歩となることを心から応援しています。